一日葬

葬儀にお金をかけないで欲しいという故人の遺志であったり、葬儀に対する価値観の多様化から、最近は葬儀の簡略化が進んでおり、従来の形式にこだわらない葬儀スタイルが増えています。

その中でも、あまり時間や費用をかけずに葬儀を行うことができる「一日葬」が特に都市部で増えつつあります。

そんな一日葬の特徴や流れ、費用、メリット・デメリットについてお伝えします。




一日葬とは

「一日葬」は、通夜を行わずに葬儀・告別式と火葬を一日で済ませる新しい葬式のスタイルです。「ワンデーセレモニー」と呼ばれることもあります。

一般的な葬式は、通夜から葬儀・告別式、火葬を2日間かけて行いますが、一日葬は、通夜を省略して、葬儀・告別式、火葬を1日で済ませます。

無宗教の場合や遺族の価値観から、宗教的儀式の葬儀式をやらずに、告別式のみを行い火葬する場合もあります。

全般的に、一日葬を選択する遺族の多くは、葬儀にあまり負担をかけずに行いたいと思っていることが多いため、一般葬のように幅広い人に声をかけることはせず、家族葬同様、身内を中心に小規模に行われる傾向にあります。

身内を中心とした小規模な葬儀を家族葬と考えるならば、一日葬も家族葬の一部であり、通夜を行わないので簡略化した家族葬とも言えます。

火葬のみの直葬では周囲の理解が得られなかったり、故人とゆっくりとお別れをする時間がない、一般葬では時間も労力もかかりすぎるという点では、短い時間でしっかりとお別れの時間が取れる一日葬は今後さらに需要が増えていくと思われます。

一日葬の流れ

一日葬の流れは、通夜がないこと以外は通常の葬儀と変わりません。

  1. 逝去
  2. 安置
  3. 納棺
  4. 葬儀・告別式
  5. 火葬

(*地域によって火葬の順番が異なります。火葬後に葬儀・告別式を行う地域もあります)

葬儀・告別式、火葬までは4~5時間程度が目安のようですが、逝去から火葬までの所要日数は最短でも2日かかります。亡くなってから24時間経過しないと火葬できないことと、火葬場の空き状況などによってはそれ以上の日数がかかります。

一日葬の費用相場

鎌倉新書が行った第3回「お葬式に関する全国調査」の葬儀の種類別に見た葬儀費用によると、一日葬の葬儀本体の費用(飲食接待費、寺院費用は除く)の全国平均は約64万円でした。もっとも多い価格帯は40万円以上~60万円未満です。

葬儀の種類 全国平均 最も多い価格帯
一般葬 1,459,091円 100万円以上~120万円未満
家族葬 911,544円 80万円以上~100万円未満
一日葬 639,773円 40万円以上~60万円未満
直葬 -円 20万円以上~40万円未満

(*出典: 第3回「お葬式に関する全国調査」|鎌倉新書

上記のデータからすると、一日葬の葬儀本体費用はおおまかには一般葬の5分の2、家族葬の3分の2程度ですね。

通夜を省くので、

  • 通夜の会場費
  • 通夜に呼ぶお坊さん代
  • 通夜に出す料理代(通夜振る舞い)

などの費用を抑えられます。

宗教儀式の葬儀を行わない場合や火葬後の会食を行わない場合は、

  • 葬儀に呼ぶお坊さん代
  • 火葬に呼ぶお坊さん代
  • 火葬後の会食代

などの費用を抑えられます。

お坊さんを呼ぶ場合

仏式の葬儀にお坊さんを呼んでお経をあげてもらう場合のお布施の相場は、15~50万円といわれています。戒名のランクや地域性などによっても異なります。

菩提寺(つきあいのあるお寺・檀家になっているお寺)がある場合は、お布施の相場を家族や隣近所に聞いてみましょう。

菩提寺がない場合は、僧侶派遣サービスの「お坊さん便」が便利です。葬儀の形式ごとにお布施の額が決まっています。読経料、お車代、お膳料などがすべて含まれた定額なので、いくら包めばいいのか悩む必要がありません。戒名が必要な場合も2万円から可能です。

お坊さん便の一日葬の料金は65,000円(戒名20,000円~なので、相場よりもだいぶ安いです。

「お坊さん便」について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。↓

会食(精進落とし)をする場合

会食にかかる費用は、一人あたり4000~5000円程度が相場です。それに人数分をかけると会食の費用目安になります。

料理や飲料は葬儀社がオプションで提供している場合が多いですが、個別に外部の業者に依頼することもできます。




一日葬のメリット・デメリット

近年選ばれつつある一日葬。選ばれるだけのメリットがありますが、デメリットも考えられます。

一日葬のメリット

遺族の負担が少ない

通夜を行わないことや、身内を中心とした葬儀のため、葬儀の準備や一般の会葬者対応などでかかる遺族の身体的・精神的負担が軽減されます。

私も喪主を経験して感じたのは、通夜が一番大変だということです。通夜には身内以外の会葬者が香典を持参して集まるので、そのための準備や会葬者への対応に気力・体力を要しました。

参列者の負担が少ない

一日葬は葬儀行程を1日で終了するので、参列する側にとっても負担が少なくなります。拘束される時間が短いので忙しい人や高齢者には都合が良いことや、遠方からの参列者は宿泊費や交通費を抑えられるメリットがあります。

葬儀費用が抑えられる

通夜を行わないため、通夜の料理(通夜振る舞い)や会場使用料、お坊さん代などの費用がカットできます。

また、身内を中心に小規模に行う傾向にあるため、会場や祭壇の大きさなどが抑えられる分、費用が安くなることがあります。

一日葬のデメリット

親族や宗教者の理解が必要

一日葬は通夜を行わない簡略化した葬儀のため、宗教を重んじる人には理解を得られないかもしれません。

親族から通夜を省略する葬儀のやり方を批判されたり、菩提寺がある場合は、一日葬が受け入れられなかったり、納骨を断られる可能性もあります。

葬儀に対する考え方は地域や宗派によってもさまざまです。後でトラブルにならないためにも、事前に親族や菩提寺に確認しておく必要があります。

参列しにくい

一般の参列者は夕方に行われるお通夜に参列することがほとんどなので、通夜がない一日葬が平日の昼間に行われると、仕事の関係などで参列しにくくなります。

そのため、参列の機会を逃した人が、葬儀後に個別に弔問に訪れることがあるため、その都度対応しなくてはならず遺族側の負担が大きくなってしまいます。

参列者を身内などに限定する場合には、あらかじめ小規模に行う旨を連絡し、理解してもらうことも大切です。

葬儀日数が半分だから費用が半分になるわけではない

費用についても、通夜を行わないからといって、葬儀費用が半分になるわけではありません。葬儀・告別式を行う以上、最低限必要な基本費用がかかりますし、僧侶を呼ぶ場合や会食をしたりする場合は相応の費用が発生します。

式場を借りる場合は、一日葬でも前日から設営準備が必要になると、2日分の費用がかることもあります。葬儀の手順や費用については葬儀社と詳細をきちんと確認しましょう。

また、参列者が少ない場合は香典も少なくなるので、遺族の費用負担が大きくなる可能性があります。

一日葬は時間・労力・費用を節約できるメリットがありますが、デメリットも理解した上で、選択すべきかどうかを検討してみてください。

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