初めての喪主体験

喪主の経験がないと、葬儀の費用ってどのくらいかかるのか未知数ですが、葬儀はお金がかかるものというのが共通したイメージではないでしょうか。

ここでは、喪主を務めた父の葬儀で実際にかかった費用を、全国平均と比較しながら紹介します。また、収支の内訳と実際の負担額も公開します。




葬儀費用の内訳は大きく3つ

一般的に、仏式の葬儀にかかる費用は大きく3つに分類されることが多いです。

① 葬儀一式費用
寝台車・霊柩車、ドライアイス、棺、祭壇、会場使用料、火葬料など、遺体の搬送から通夜・告別式・火葬まで、葬儀を行うために必要なものや人、場所などにかかる葬儀本体の費用です。大まかには、飲食接待費と寺院費用以外の主要な費用です。

② 飲食接待費
通夜振る舞いや精進落とし、火葬場での軽食や飲み物などの飲食代や、会葬返礼品・香典返しなどにかかる費用です。金額は人数や内容に左右されます。食事や返礼品などは、葬儀社がオプションとして提供している場合が多いですが、他の業者に依頼することもできます。

③ 寺院費用
お坊さんに支払うお布施です。地域や宗派、お寺との関係性、戒名のランクなどによって相場が異なります。

葬儀費用の全国平均

下の表に示すように、日本消費者協会が行った第11回「葬儀についてのアンケート調査」報告書(2017年)によると、葬儀費用の全国平均は合計で195.7万円でした。

葬儀一式費用 121.4万円
飲食接待費 30.6万円
寺院への費用 47.3万円
葬儀費用の合計  195.7万円

ただし、このデータは葬儀の規模や参列者の人数などの詳細は考慮していない、単純な平均額です。

葬儀費用の平均相場と内訳については、こちらの記事を参考にしてください。↓

父の葬儀にかかった費用

父の葬儀費用

父の葬儀は自宅で行いました。通夜は近親者20名(大人18名+子供2名)+一般参列者15名ほど、葬儀・告別式は近親者のみで行いました。

自宅で葬儀をやると聞いて、通夜に参列することを控えた人が多かったようで、玄関先で香典のみを置いていく弔問客や、葬儀の合間や葬儀後に弔問に訪れる方が結構いました。

葬儀の内容については、「【初めての喪主体験】(3) 葬儀の流れ」に書いています。

葬儀費用の主な支払先は以下の5ヶ所でした。
【葬儀社】主に葬儀一式費用(火葬料以外)と飲食接待費(飲み物と火葬場での軽食代以外)
【火葬場】火葬料は直接、火葬場の受付へ支払い
【酒    屋】飲み物と火葬場での軽食代(火葬場でのつまみ類)は親戚の酒屋に注文
【お    寺】お布施は直接、お坊さんに手渡し
【スーパー】お手伝いさんへのお礼用に、近場のスーパーの商品券を購入

葬儀費用合計

上記の葬儀費用の全国平均の費用区分に照らして分別してみました。

葬儀一式費用 446,859円
飲食接待費 403,110円
寺院費用 150,000円
その他 25,000円
合計 1,024,969円

*葬儀一式費用には消費税が含まれていません。

費用の詳細

 葬儀一式費用

・搬送車   54,241円(約50km)
・霊柩車   47,278円(約10km)
・マイクロバス   26,440円
・祭壇一式    9,000円
・祭壇生花    20,000円
・棺・葬具仏具一式   68,000円
・位牌   12,000円
・祭壇供物   4,000円
・枕飾供物   3,000円
・花びん花   4,000円
・ドライアイス   10,400円
・棺用花   4,000円
・十三仏四十九日菓子   3,000円
・団子一式   1,000円
・遺影写真   24,000円
・会葬礼状   7,500円
・納棺料   38,000円
・火葬料   30,000円

補足
・火葬は隣町の火葬場でやったので町民外料金でした。町内の火葬場を使えば15,000円ですが、雪道だったことと隣町の火葬場の方が距離的にずっと近いため隣町の火葬場を使いました。
・自宅葬なので式場使用料はかかっていません。

飲食接待費

・精進落としお膳×19名分+子供用オードブル  139,000円
・引き菓子  23,696円
・まかない食(遺族・親族・お手伝いさん用) 106,000円
・香典返し  80,000円
・飲み物代(火葬、精進落とし、まかない食)+火葬場での軽食  54,414円

補足
・自治会の取り決めで、通夜振る舞いはありません。
・地元の葬儀では、遺族・親族・お手伝いさん用のまかない食は、お手伝いさんに作ってもらう慣習がありますが、父の葬儀では葬儀社を通して業者に依頼したので高くついたことは否めません。分量の見極めが甘く、全体的に頼みすぎました。足りなくなるよりはましですが。

寺院費用

・お布施  15万円
火葬、通夜、葬儀・告別式の合わせて3回来て頂いて、戒名は一番下のランクです。

補足

実家は寺の檀家になっています。そこのお寺のお布施は金額が決まっているので、お布施の額に迷うことがありません。

法事・法要のお布施も、寺でやる場合は1万5千円、自宅に呼ぶ場合は3万円です。

その他

・お手伝いさんへの商品券  25,000円




葬儀費用の負担額

全国平均の195.7万円よりは少ないものの、葬儀の費用総額は100万円を超えました。葬式は最低でも100万はかかるよ、とは親戚から聞いていましたが、その通りでした。

100万!と聞くと高く感じますが、香典などで入ってくるお金もあるので、葬儀費用=負担額ではありません。

父の葬儀の収支はこんな感じです。

収支項目 収入 支出
香典・花輪代 595,000
葬儀会食会費 120,000
香典返し返品 10,000
葬儀社 -827,000
お布施 -150,000
火葬料 -30,000
飲み物・つまみ代 -54,414
お手伝いさんへの商品券 -25,000
合計 725,000 -1,086,414
差額 -361,414

メインの収入である香典は全部で63名から頂戴しました。最終的に、遺族が負担した額は約36万円でした。

補足
・「花輪代」とは、花輪をお金で包んで遺族に差し出すものです。主に親族や近しいつきあいのある人から提供され、香典とは別に包みます。
・実家がある地元では葬儀後の会食は会費制です。一人1万円が普通ですが、父の葬儀では、夫婦で出席していても会費は1人分だけ徴収し、親や兄弟からは徴収しませんでした。

地元特有と思われる慣習については、【初めての喪主体験】(4) 地元特有の葬式の流儀に書いています。

まとめ

父の葬儀は、支出のみを見れば全国平均の半額程度で、香典などの収入で差し引きすると、負担額は約36万円でした。

実家のある地元では、集会場で一般葬を執り行う家が多いので、会場代がほとんどかからない、通夜に広く参列者が集まる、通夜振る舞いがない、葬儀後の会食は会費制、香典返しも頂いた金額にかかわらず一律1,000円程度の品が多いことなどから、香典だけで葬儀費用を賄えることも珍しくないと聞きました。

父の葬儀は、自宅で小規模にやったので香典も通常より少なかったことと、まかない食を業者に頼んだりしたので、遺族の負担が数十万でました。

葬儀費用を気にするのであれば、幅広く参列者を受け入れる一般葬で香典を頂戴する形の方が遺族の負担はかなり抑えられます。

その他、葬儀費用を抑える方法についてはこちらをご覧ください。↓